カディス憲法(カディスけんぽう)
スペイン最初の憲法。1812年公布。スペイン独立戦争中に,フランス軍の占領を免れたカディスで開催されたスペイン最初の近代的議会で,立憲君主制,国民主権,三権分立,間接選挙などを規定して制定された。フェルナンド7世が14年に復位した際,1791年フランス憲法を模した「革命的,民主的」なものとして廃止したため,以後自由主義を表象するものととらえられたが,カトリックを国教とし信教の自由を否認するなどの非近代的側面もあった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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