カップ一揆(カップいっき)
Kapp-Putsch 1920年3月13日ベルリンで起こった右翼反動分子によるクーデタ。大戦中の祖国党の創立者の一人で,排外的国粋主義を唱えていたヴォルフガング・カップを首領とし,フォン・リュトヴィッツ将軍らの帝制派軍人が,エールハルト旅団らの極右的義勇軍の支持を得て,ベルリンを占領し,軍事独裁を試みた。共和国政府はドレスデン,そしてシュトゥットガルトに逃れた。しかし,労働組合はゼネストに訴え,官吏もこれにならい,国防軍首脳も形勢をみて反乱を支持しなかったので,一揆の主導者は17日国外に逃亡し,反乱は失敗した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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