カジミェシュ3世(大王)(カジミェシュさんせい(だいおう))
Kazimierz ・ (Wielki) 1310~70(在位1333~70) ピアスト家最後のポーランド王。1320年に再建された王国の基礎をつくった。まずチェコとドイツ騎士団の脅威を除去し,40年からはガーリチ‐ヴォルイニ公国の獲得に努め,このため,中央集権的な改革を進めた。中央官職をつくり,地方には総代官を配置。法と貨幣の一元化もめざした。国内植民,岩塩鉱山法,ユダヤ人特権,王領地の回収などの経済政策を展開。64年にクラクフ大学を創設。「土と木のポーランドをレンガのポーランドに変えた」と評される。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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