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科学革命(かがくかくめい)

scientific revolution 人類の,自然科学,技術,美学に対する態度や考え方の大きな変更のこと。一般には,17世紀のヨーロッパに生じ,近代の科学技術を産み出すもととなった自然科学分野における大転換(アリストテレス的な古代・中世の自然観から近現代の自然観へ,機械論・唯物論の興隆,自然哲学の数学化,実験の高度化など)をさす。日本での「科学革命」概念は,アメリカの科学史家T.クーンの著作『科学革命の構造』によって普及した。また,科学知識,生産技術の改善・組織化にまで視野を広げた歴史学(産業史,工業史)には,「革命」を超長期にとらえ,第1波を18~19世紀の「産業革命」,第2波を20世紀の「エネルギー革命」(石炭,水力から石油,原子力へ)とする研究がある。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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