開放耕地制(かいほうこうちせい)
open field system 西ヨーロッパ封建社会の農村の多くがとっていた集村形態の耕地のあり方。村の耕地は全体が二つまたは三つの耕圃(こうほ)に分かれ,各耕圃はさらにいくつかの耕区に分かれ,この耕区に農民はそれぞれ細長い長方形の地条を一つずつ有していた。しかし,これらの土地は農民各自の完全な私的利用のもとには置かれず,耕圃を単位として村全体が一致して農業を運営した。作付け,収穫も同一時期に行い,収穫後は,村民の家畜のための共同放牧として開放された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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