権利の請願(けんりのせいがん)
Petition of Right 1628年クックが中心になって起草し,イングランド議会に提出された文書。全文11条からなり,借上げ金の強制,恣意的な課税,不法な逮捕・投獄,軍隊の強制宿泊,軍法裁判の乱用などの国王の行為は,イングランド人の歴史的な権利を侵害するものと批判した。いったんこれを受諾したチャールズ1世は翌年議会を解散して,議会を開かぬ専制支配を始めた。成文憲法を持たないイギリスにおいて,この文書はマグナ・カルタ,権利の章典と並んで,最重要の法典とみなされるようになった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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