強制栽培制度(きょうせいさいばいせいど)
cultuurstelsel ジャワ戦争の出費やベルギー独立により財政建て直しを迫られたオランダが,1830年東インド総督ファン・デン・ボスのもとで東インドに導入した,特定の農産物を住民に栽培させ,決めた量を指定した額で買い上げる制度。ジャワではサトウキビ,コーヒー,藍(あい),綿花,胡椒(こしょう),肉桂(にくけい)などが主な対象となり,19世紀終りまで実施された。これによりオランダの財政は立ち直り,ジャワでは村落が強固に再編され,水田がふえ人口の増加を招いた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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