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キューバ革命(キューバかくめい)

1950年代のキューバで,アメリカの支持を受けた独裁体制の打倒を目標とした武装闘争の結果としての革命政権の樹立と,その後の社会主義社会建設の試みをさす。34年以来キューバを支配していた独裁者バティスタに対するカストロらの反政府ゲリラ活動が成功して,59年1月に革命政権が成立した。その後,農地改革などを進めようとする政府とアメリカとの間で対立が激化したため,革命政府は急速にソ連ブロックに接近し,社会主義への傾斜を強めた。61年には反カストロ勢力によるキューバ進攻が失敗し,62年にはキューバ危機が生じた。その後カストロが76年の新憲法にもとづいて国家の実権を握り,キューバは海外の革命運動を支援し,非同盟運動で主導的な役割を果たしたが,90年代初頭の共産圏の崩壊で打撃を受けた。社会主義体制を維持しながら,経済の自由化,外資の導入,観光業の振興などにより困難を克服しようとしている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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