九辺鎮(きゅうへんちん)
明代に北辺防備のために北方の国境に沿って設けられた九つの軍事基地。東から西へ数えれば遼東(遼寧省北鎮県),薊州(けいしゅう)(河北省薊県),宣府(河北省宣化市),大同(山西省大同市),山西(山西省偏関県),延綏(えんすい)(陝西(せんせい)省楡林(ゆりん)県),寧夏(ねいか)(寧夏回族自治区銀川市),固原(寧夏回族自治区固原県),甘粛(甘粛省張掖(ちょうえき)県)である。これにそって長城が築かれ,モンゴル人の侵入の際は,九辺鎮の各総兵官が防御にあたり,平時にはモンゴル人との貿易その他の交渉を行った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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