1. 用語
  2. 世界史 -き-
  3. 急進社会党(きゅうしんしゃかいとう)

急進社会党(きゅうしんしゃかいとう)

Parti radical et radicalsocialiste フランスの政党。正確には急進共和および急進社会党。ドレフュス事件における進歩的共和派を広く結集して1901年に結成された。党名や人民戦線への参加などから左翼政党に数えられるが,実際は中産階級政党であり,議会主義,反教会権力,反独占,個人主義と私有財産制擁護,重要産業国有と社会・労働立法の整備による資本主義の修正などを主張する。05年の国家と教会の分離のほかには経済や労働などの内政面ではこのあいまいさのため成果をあげなかったが,この党の平和外交の伝統はエリオ,ダラディエからインドシナ休戦(54年)を実現したマンデス・フランスに受け継がれた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう