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金正日(キム・ジョンイル)

1942~2011 北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の最高指導者であり,朝鮮労働党総書記,国防委員会委員長,人民軍最高司令官などを兼務。1942年2月,金日成(キム・イルソン)と金正淑(キム・ジョンスク)の間に生まれた3人の子供の長男としてハバロフスク郊外で誕生。64年に金日成総合大学を卒業し,労働党書記局組織指導部,中央委員会宣伝扇動部に勤務。その後,秘密裏に73年に党書記,74年に中央委員会政治局委員に選出され,金日成の後継者として「三大革命小組」を指導。80年の労働党第6回大会では,党中央委員会の政治局常務委員,書記局書記,軍事委員会委員に就任し,金日成に次ぐ党内第2の地位を確保した。また,91年に人民軍最高司令官に就任し,92年の人民軍創建60周年に際して元帥の称号を獲得した。94年の金日成主席の死後,97年に朝鮮労働党総書記,98年に新憲法のもとで改めて国防委員会委員長に就任し,「軍事優先政治」を実践。2001年に金大中(キム・デジュン)大統領を平壌(ピョンヤン)に招待し,南北首脳会談を開催した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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