ギベリン
Ghibellino[イタリア],Ghibelline[英] 叙任権闘争後の皇帝と教皇との対立で,皇帝を支持したイタリアの党派。名称は,皇帝を輩出したシュタウフェン家の拠点,ヴィーベリンゲン(現ヴァイプリンク,イタリア語でギベッリーノ)の居城に由来。コムーネは,皇帝大権を侵害し,農村領主を圧迫したので,農村にとどまった領主,農村に拠点を保持しつつ都市に移住した領主は,皇帝と結びつくことが多かった。とはいえ,複雑な政治力学により,さまざまな要素がギベリンとなり,皇帝から乖離(かいり)した党派になった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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