中国古代の占卜(せんぼく)は亀の腹甲(まれに背甲)や獣骨(特に肩胛(けんこう)骨)を焼き,表面に生ずる割れ目によって吉凶を判断した。獣骨(主に鹿,羊,牛)の使用は,竜山(りゅうざん)文化期に始まり,殷(いん)王朝では大体牛骨,亀甲を使った。その後もこの占卜法は各地に認められるが,卜辞(ぼくじ)(甲骨文字)を刻んだ亀甲獣骨は主として殷墟(いんきょ)出土による。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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