北アイルランド紛争(きたアイルランドふんそう)
アイルランドの独立後も連合王国にとどまった北部のアルスター地方の6州では,スコットランドからのプロテスタントの大量移民によって,カトリック系の住民が少数派として抑圧を受けていたが,彼らの権利回復運動を背景にして,1969年非合法のアイルランド共和軍(IRA)がテロと武装闘争を展開。いったんは停戦が行われたものの,紛争は泥沼に陥った。98年イギリスとアイルランド間に包括的な和平協定が結ばれたが,IRAの武装解除をめぐって和平はいまだ実現していない。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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