議院法〔イギリス〕(ぎいんほう)
Parliament Act 1911年に制定されたイギリス議会の貴族院の権限を縮小する法。自由党政府の提出した法案が貴族院で否定されるのに業を煮やした首相アスキスが,新貴族の創設をちらつかせて貴族院の抵抗を排除して通過させた。これにより予算などの金銭法案を貴族院は否決できなくなり,それ以外の法案に関しても貴族院は下院の決定を2年間しか引き延ばせないことになった。それまで慣行として認められていた下院の優先権が法的に確認された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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