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崑崙(こんろん)

Kunlun 中国の古い伝説では黄河の発源する山とされ,いろいろな神話がある。漢の武帝は人を遣わして河源を探検させ,その報告にもとづいて,今のホータンの南方,ホータン川の上流の山が崑崙であると考えた。その後パミール高原が崑崙とされたり,またインドの伝説上のスメール山と混同されたりしたこともある。現在の地理上の用語としては,広義にはパミール高原から東に走って東シナ海に及ぶまでの山脈をすべて崑崙と呼ぶ。狭義にはパミール高原からタリム盆地の南辺に沿い,新疆(しんきょう)ウイグル自治区とチベットとの境界をなして東に走り,青海から甘粛の南辺を通って陝西(せんせい)に入る大山脈をいう。全長約2500km,きわめて高峻である。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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