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コンスタンティヌス大帝(1世)(コンスタンティヌスたいてい(いっせい))

Flavius Valerius Constantinus ・ 274?~337(在位306~337) ローマ皇帝。コンスタンティウス1世の子。ディオクレティアヌス帝退位後の混乱をしだいに収拾し,312年にはローマ市に拠るマクセンティウスを破り,324年にはビザンティウムなどでリキニウスを倒して,全ローマ帝国を統一した。これまで全国で行われていたキリスト教徒の迫害を中止させ,ミラノ勅令(313年)を発布して信教の自由を定め,教会に物質的援助を与えた。さらにドナトゥス派紛争やアリウス派論争など教会内の紛争の調停に努め,キリスト教的ヨーロッパの出発点となった。330年新都コンスタンティノープルを完成し,また行政改革,幣制改革,軍制改革を進め,中世1000年の東ローマ帝国(ビザンツ帝国)の基礎を固めた。死ぬ直前,キリスト教徒となる洗礼を受けた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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