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コンゴ民主共和国(コンゴみんしゅきょうわこく)

中部アフリカのコンゴ盆地に位置する。1884~85年のベルリン会議で成立したコンゴ自由国を起源とする。その後ベルギーの植民地となった。1960年に独立したが,直後にコンゴ動乱が勃発し,内戦状態に陥った。65年にクーデタで政権を掌握したモブツは,アメリカなど西側諸国の支援を受けて国内を平定すると,独裁的な政治体制を確立し,71年には国名をザイールに変えて,民族主義的な政策を推進した。しかし,汚職や人権抑圧の蔓延に加えて経済が破綻し,内戦によって97年に失脚した。新たにローラン・デジレ・カビラが政権を掌握し,再び国名をコンゴ民主共和国に戻したが,翌年には東部や北部でルワンダやウガンダに支援された反政府勢力が蜂起し,再び内戦状態となった。カビラは2001年1月に暗殺され,息子のジョゼフが大統領職を引き継いだ。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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