コンゴ川(コンゴがわ)
アフリカ中央部,赤道付近を流れ大西洋に注ぐ大河。長さは4370kmでアフリカ第2位,流域面積は369万キロ平方メートルで世界第2位。下流は熱帯雨林に囲まれ,上流はサバンナが広がる。流域周辺には15世紀コンゴ王国,ルバ王国,ルンダ王国などが成立。15世紀末以降河口地域ではポルトガルなどが奴隷貿易に従事。コンラッドの『闇の奥』(1902年)の舞台としてヨーロッパ人の暗黒大陸観を象徴する川でもあり,1876~77年スタンリーの下航で全水系の謎が明らかになった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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