コリント
Korinthos[ギリシア],Corinth[英] ギリシア語名はコリントス。ペロポネソス半島基部の地峡(イストモス〈Isthmos〉)西部に位置し,ギリシアの東西・南北の交通や商取引の要路を占め,早くより栄えた。前8世紀中頃からバッキアダイと呼ばれる貴族集団が支配し,植民時代には,はなばなしい活動を示した。陶器生産でも有名。前7世紀半ばから前6世紀初めにかけ僭主(せんしゅ)政を経験したのち,少数の富裕者による支配へと政体は変化した。ペロポネソス戦争ではアテネと対立。マケドニアのギリシア支配のときには,ここで協約が結ばれた。前146年ローマ軍により破壊されたが,のち再建され,ローマの属州アカイアの知事駐在地となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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