ゴム
かなり古くからアメリカ先住民文化のなかで知られており,コロンブスによってヨーロッパに紹介された。19世紀中頃タイヤとしての用途が開け,やがて自動車工業の伸展とともに需要が急上昇し,一躍して国際貿易市場の花形商品の一つとなった。同時に野生木からの採集では生産が追いつかなくなり,20世紀に入って東南アジア諸地域における栽培,ことにヨーロッパ資本によるプランテーション経営が急激に増大した。しかし合成ゴムの登場によりその前途は予断を許さなくなっている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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