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護民官(ごみんかん)

tribunus plebis 古代ローマの官職。プレブスの生命,財産を守るために生まれた官職で,伝承では前494年に設けられたといわれる。任期1年。プレブスから選ばれる。定員は前449年以降10人。身体は神聖不可侵とされ,政務官や元老院の決定に拒否権を行使できた。平民会の議長。共和政末期には重視されて政争の具となったが,帝政期にはもっぱら皇帝の名誉職権となり,本来の機能を失った。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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