古典主義(こてんしゅぎ)
classicism ギリシア・ローマの文化を理想とし,その完全な形式美,調和美,格調の高さを再現しようとする芸術上の傾向。文学上ではフランスにおいては17世紀,イギリスでは17世紀末から18世紀中期前半,ドイツでは18世紀中期から19世紀初めに盛んであった。美術上ではこの古代憧憬の風潮を受けて,18世紀末から19世紀初頭にかけ,華麗なロココ様式を退けて明快,簡素な美が追求された。音楽上の古典主義は古代への復帰を意味せず,ハイドン,モーツァルト,バッハを音楽史上の古典と考えて古典派と呼ぶ。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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