1. 用語
  2. 世界史 -こ-
  3. 国共合作(こっきょうがっさく)

国共合作(こっきょうがっさく)

中国国民党と中国共産党との協力体制をいう(1924~27年,37~46年)。中国共産党は1922年国民党との合作を決め,国民党は24年共産党党員の個人の資格による国民党入党を認め(党内合作),大衆的基盤を固め,国民革命を推進することができた。しかし労農運動の高揚は,国民党上層部をおびやかし,27年7月ついに国共は分裂した。30年代前半の日本の満洲,モンゴル,華北への進出は,中国人の間に国共内戦反対,一致抗日の要求をたかめ,西安事件を契機に国共は合作への道に進んだ。日中戦争中,国民党は再三国共関係を悪化させたが(皖南(かんなん)事件など),分裂に至らなかった。戦後の46年7月,ついに内戦となり国共は分裂した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう