骨角器(こっかっき)
獣・魚・鳥の骨,角,歯牙,尾棘(びきょく)を利用して,加工を施した器具の意。骨角器は,旧石器時代から新石器時代に盛行した。日本にあっても,鹿角や骨による骨角器が縄文時代に使用され,針,錐(きり),へら,鏃(やじり),銛(もり)あるいは装飾品などがある。近世まで,狩猟・漁撈の民であったアイヌも,鹿角製遊離銛(キテ)を使用している。原材を容易に入手できるところから世界中において現生人類の最初から利用されたものである。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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