胡椒(こしょう)
piper nigrum 南インド原産のコショウ科の常緑つる植物。茎は7~8mになり,3~6mmの丸い果実をつける。この果実を乾燥させたものが黒胡椒となり,果皮と果肉を取り除いたものが白胡椒となる。いずれも香辛料として用いられる。インドならびにそこから移植された東南アジアが,歴史的に主要産地となる。古くから東西交易の主要産品の一つとなり,ヨーロッパの大航海時代を到来させる一因ともなった。その後中南米にも栽培が拡大した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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