COCOM(ココム)
Coordinating Committee for Export Control 戦略物資・技術の対共産圏輸出統制に関する西側諸国の調整委員会の略称。1950年に正式に発足。アイスランドを除いた北大西洋条約機構(NATO)加盟国と日本,オーストラリアが参加。パリに本部。冷戦時代に共産諸国に対する経済的な封じ込め政策の一翼を担った。厳しい輸出統制を求めるアメリカと,それに反対する西ヨーロッパの間でしばしば対立が起きた。冷戦の終結とソヴィエト圏の崩壊に伴い,94年に解散。96年に新たな国際的な輸出統制機構(ワッセナー協約)が発足した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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