黒人取締法(こくじんとりしまりほう)
Black Code ブラック・コードともいう。アメリカの南部諸州が奴隷制廃止後の1865~66年に制定した法律。白人優位の体制を維持し,解放黒人を不自由労働者として土地に緊縛することを意図したもの。黒人は選挙権はなく,陪審員になれなかったのみならず,人種間の結婚を禁止され,黒人の土地所有,武器所有,夜間外出,裁判での証言などにも大きな制限が加えられた。共和党急進派の再建政策はこの法律を廃止したが,再建期終了後,再び南部に復活する。最終的な撤廃は1964年制定の公民権法を待たねばならない。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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