国際通貨基金(IMF)(こくさいつうかききん)
International Monetary Fund ブレトン・ウッズ協定により設置された国際金融機関。国連専門機関の一つでもある。世界銀行およびガットとともに,戦後の世界経済体制(ブレトン・ウッズ体制)を支えた。1945年12月に発効したIMF協定により,翌46年3月に設立され,47年3月より業務を開始。当初の役割は,外国為替相場の安定を図るために国際通貨に関する協議を行うことであったが,73年に国際通貨システムが固定相場制から変動相場制に移行したことにより,その役割を変え,加盟国の国際収支不均衡を是正するために,加盟国の出資金から支援融資を行ったり,開発途上国に財政融資を行ったりしている。本部事務局はアメリカのワシントンD.C.にあり,加盟国は2006年現在184カ国である。日本は1952年に加盟。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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