国軍運動(MFA)(こくぐんうんどう)
ポルトガル,1974年革命の主力となった将校の運動。政府の少尉昇進短期化政策に対抗するために形成された「大尉運動」が,73年末に植民地戦争の終結と全体主義的体制の打倒を綱領とする「国軍運動」に発展。植民地戦争の英雄スピノラ将軍や参謀本部のコスタ・ゴメス将軍を担ぎ出して反体制運動を展開。74年4月25日にクーデタを遂行,ほぼ無血で革命を成功させる。革命後は急進的な左傾化のなかで分裂。共産党と結びついた極左派が権力の奪取に失敗し,76年の民政移管とともにその歴史的役割を終えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう