高等法院(こうとうほういん)
parlements 革命以前のフランスの最高司法機関で,ほぼ14世紀以降に整備された。パリのほかに12の地方高等法院があり,それぞれの管轄区域内で最高裁判所として機能し,その判決には原則として控訴が許されなかった。また,国王の王令はここに登録されなければ効力を持たず,その際,高等法院は王に建白をして登録を延期する権利を有したが,王は親裁座を設けて登録を強制しえた。したがって,絶対王政期には高等法院が王権に対する貴族の抵抗の拠点として重要な政治的役割を演じた。なお,最高評定院(conseils souverains,18世紀に4カ所)も同様な機関で高等法院に含まれる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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