前漢中期から地方で勢力を持った同族集団をいい,後漢には皇帝権力を生み出すほど社会的な影響力を持った。史料では大姓,著姓とか同族を示した言葉で表現される。大土地所有者として奴婢(ぬひ)や小作人を使用して荘園経営で富を蓄え,郡県の下級官吏として地方政治を支えた。中央の官僚を輩出する有力な豪族もあった。中央から派遣された郡太守や県令(けんれい)の政治を支える一方,中央と利害も衝突した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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