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工場法〔イギリス〕(こうじょうほう)

Factory Acts 労働時間などを規制し,労働者の保護を図る一連の法律。1802年ピールの尽力によって児童保護のために制定されたのが最初。ついで19年オーウェンなどの提唱により9歳未満の児童労働が禁止されるとともに,児童の労働時間が縮められたが,治安判事に監督が委ねられたため,実効力に乏しかった。この弊害を改めて新たに工場監督官を置いたのが33年の工場法で,その実現にはのちのシャフツベリ(7代伯)が貢献した。以後数次の立法によって,適用範囲と内容の充実が図られた。このイギリスにおける工場法をモデルにして,諸外国においても同趣旨の立法が行われ,今日のILO条約に及んでいる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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