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行省(こうしょう)

元代の地方統治機関。行中書(こうちゅうしょ)省の略。嶺北,遼陽,甘粛,陝西(せんせい),四川,河南,江西,湖広,江浙(こうせつ),雲南の10地域に置かれ,のち高麗(こうらい)にも設けられた(征東行省)。これに対して河北,山東,山西,内モンゴルは腹裏(ふくり)と呼ばれて中書省に直轄された。行省は中書省とともに皇帝に直属し,その地域の財政,民政,軍政などにわたって広い権限を有した。明以後の地方行政の最大区画である。「省」は,元代の「行省」に由来している。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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