光州事件(こうしゅうじけん)
韓国の全羅南道光州市で発生した民衆蜂起を軍隊が鎮圧した事件。朴正熙(パク・チョンヒ)暗殺事件後の政治的混乱を収拾するために,全斗煥(チョン・ドゥホアン)少将を中心とする新軍部は,1980年5月,戒厳令を全土に拡大し,クーデタ的に政権を奪取した。金大中(キム・デジュン)逮捕の報(しら)せに接した光州市では,5月18日,大規模な学生デモが発生し,群集を巻き込んで軍隊と衝突した。デモ隊は警察署,放送局,新聞社などを占拠し,武器庫を襲撃して市街戦に備えたが,5月27日未明に突入した軍隊に制圧された。この間の犠牲者は193名(当初発表は189名)。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう