黄河(こうが)
Huanghe 長江に次ぐ中国第2の長流。崑崙(こんろん)山脈に源を発し,青海,甘粛,内モンゴル,山西,陝西(せんせい),河南をすぎて渤海(ぼっかい)湾に注ぐ。黄土層地帯を流れるため,河水は黄濁し,下流域に堆積する黄土のため,古来大洪水を起こすことが多く,河道もしばしば変動し,その治水は歴代王朝の悩みであった。しかし沃土の随時堆積は農業の発達をもたらし,その中・下流域は中国文明の発祥地となり,歴代王朝も多くここを中心に興亡を繰り返した。今日では各所にダムが建設され,新しい黄河利用が始まっている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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