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クシュ王国(クシュおうこく)

Kush ナイル川中流域に,かつてはハム語族に分類されたクシュ人が建てた古代王国。前10世紀後半にナパタを首都として建国,前8世紀にはエジプトに進出し,アッシリア軍の侵入を受けて撤退するまで1世紀近く支配した(第25王朝)。その後も首都を南のメロエに移して存続したが,紀元前後より弱体化し,4世紀前半にエチオピアのアクスム王国の攻撃を受けて滅亡した。ナパタやメロエに多数残るピラミッドの遺跡やメロエ文字からうかがえるように,エジプト文化の影響が強い。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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