マンロー
Thomas Munro 1761~1827 イギリスの軍人,植民地行政官。1780年,マドラスの東インド会社軍に加わり,1820年,マドラス知事(在任1820~27)に任じられた。マドラスの事情を知り尽くした有能な行政官として知られた。土地制度については,上層農民から直接土地税を徴集するライーヤトワーリー制の導入を推進した。地方行政については,税を徴集する収税官と治安維持を任務とする治安官を同一の人物が兼任する制度をつくりあげた。これはベンガルの制度とはまったく異なるものであり,マンロー・システムと呼ばれ,19世紀に入ってから植民地化された地域に拡大していった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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