満洲事変(まんしゅうじへん)
1931年9月18日の柳条湖(りゅうじょうこ)事件から32年3月の満洲国建国までの期間における日本による中国東北部,内モンゴル東部への武力侵攻をいう。満洲における反日運動の激化は関東軍になんらかの対策を必要とさせ,関東軍は奉天(瀋陽(しんよう))郊外の柳条湖付近の南満洲鉄道を爆破,張学良(ちょうがくりょう)軍のしわざとして奉天城およびその周辺を攻撃占領,翌日には全満鉄沿線から張学良軍を駆逐した。ついで9月吉林(きつりん)など各地に進駐した。この日本軍の行動に対し国際世論が悪化し,リットン調査団の派遣となった。日本はその到着前に満洲の独立を図り,満洲国を樹立した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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