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マルティーニ

Simone Martini(別名di Martino) 1284頃~1344 イタリア,シエナ派の代表的画家。同派の創始者ドゥッチオの影響を受けながらも,フランス・ゴシック様式を取り入れ,繊細優雅で情緒的な画風をより洗練させた。さらに世俗的性格も精妙に加味しながら,同画派の様式の伝播に多いに寄与した。アンジュー家の招きによりナポリにおもむいたのち,1340年頃から南仏アヴィニョンの教皇庁に招聘されて,同地で没。アヴィニョンを含む彼の活動は,当時の文化的中心地を結ぶパン・ヨーロッパ的な国際ゴシック様式の基礎を築いた。代表作は「マイエスタ(荘厳の聖母)」「受胎告知」など。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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