マルコス
Ferdinand E. Marcos 1917~89 独立後6代目のフィリピン共和国大統領(在任1965~86)。北イロコス州出身。父の政敵を暗殺した容疑で逮捕される。1938年獄中から司法試験に挑戦,史上最高点で合格。49年下院議員,59年上院に鞍替え,65年に大統領に当選。69年には史上初めて再選される。72年9月,治安の悪化を理由に全土に戒厳令を布告,開発主義的な政策を次々打ち出した。しかし,しだいにイメルダ夫人や取巻き(クローニー)による政治,経済の壟断(ろうだん)がめだつようになる。86年「ピープル・パワー(エドサ)革命」によってハワイ亡命を余儀なくされる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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