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メラネシア

Melanesia 太平洋西部のほぼ180度経線の西側,赤道の南側にある島々の総称。ポリネシア,ミクロネシアとともに太平洋の3区分の一つ。ギリシア語で「黒い島々」を意味する。黒は住民の肌の色とも,島の土壌の色ともいわれる。先住民は焼畑農耕を主たる生業としており,ポリネシアにおけるような首長制はみられず,社会の規模も大きくない。19世紀にヨーロッパと接触して以来,イギリス,フランス,オランダ,オーストラリアに分割されて領有されてきた。1970年にフィジー,75年にパプアニューギニア,78年にソロモン諸島,80年にヴァヌアツが独立している。民族構成の多様さ,歴史的経緯などからフィジー,パプアニューギニア,ソロモン諸島,ニューカレドニアでは,民族紛争が頻発している。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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