メナンドロス〔南アジア〕(メナンドロス)
Menandros 生没年不詳(在位前155~前130頃) 前2世紀後半に西北インドを支配していたギリシア人の王。インドではミリンダと呼ばれた。ナーガセーナ比丘(びく)と仏教の教義について問答し,出家して仏教徒になったギリシア人王として有名。このときの問答がパーリ語仏典『ミリンダパンハー』,漢訳仏典『那先比丘経』(なせんびくきょう)に収められている。また彼の発行した貨幣が数多く発見されており,その分布も北・西インドに広く及んでいる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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