メスタ

Mesta 1273年にイベリア半島に設けられた長距離移動牧畜業者の組合。特にカスティリャ王国では伝統的に移動牧畜が盛んで,長いルートの場合移動距離は1000kmに達した。牧草の確保や牧羊の移動に特権を保証されたメスタは,フランデレンやスペイン国内の毛織物業者に原料を供給するため発展を続け,16世紀前半には約300万頭の羊を所有した。しかし18世紀の啓蒙改革時代には農民保護主義の政策が打ち出されたためメスタは攻撃され,1836年に最終的に廃止された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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