1. 用語
  2. 世界史 -み-
  3. 弥勒(みろく)

弥勒(みろく)

Maitreya 大乗仏教の代表的菩薩(ぼさつ)の一つ。慈氏,慈尊とも漢訳される。サンスクリット語マイトレーヤは「慈愛」の意味。弥勒菩薩は兜率天(とそつてん)という天上界で現在説法しているが,釈尊(しゃくそん)が滅して56億7000万年後にこの世に降り,弥勒仏として釈尊の救済から洩れた人たちを救うとされる。未来に現れる慈悲の仏として信仰を集め,中国の竜門石窟(りゅうもんせっくつ)や日本の広隆寺などに優れた尊像が伝えられる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう