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ミニアチュール

miniature 細密画。ミニアチュールというフランス語は,本来,写本の装飾文字の赤い輪郭線をさしたが,現在では,細密な技法で製作された,西洋やイスラーム世界の写本の挿絵(したがってサイズは小型)をさす。イスラーム世界では偶像崇拝が禁止されていたが,12~13世紀以降文学書や歴史書の写本によく具象の挿絵が描かれるようになった。初期には中国絵画の影響を受けてイル・ハン国で描かれ,次いでティムール朝,オスマン朝で盛んになり,ムガル朝で全盛期を迎え,ラージプートの細密画にも影響を及ぼした。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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