Mithra アーリヤ人の光明神ミトラを崇拝する密儀宗教。ペルシア,小アジアをへて帝政期ローマに伝播し,その男性的性格のゆえに軍隊,商人層から支持された。3世紀後半にミトラ神が帝国の最高国家神に吸収されたことも手伝って,古代末期の最も有力な密儀宗教となった。救済思想,儀式などキリスト教との類似性が強く,それと異教との死闘において重要な役割を果たした。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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