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ミッテラン

1916~96 フランスの政治家。3度目の大統領選への挑戦で宿志を果たした社会主義者で,2期14年務める(在任1981~95)。第四共和政下では中道左派として内相や法相などの大臣を歴任し,1971年に新生社会党に合流して第一書記に就任した。70年代の不況が平等や公正を掲げる社会党に追い風となり,81年の総選挙でも同党が圧勝して,ミッテラン時代が始まる。富裕税の創設や国有化,地方分権や死刑廃止,5週間の有給休暇などの法律を次々と制定するが,経済再建に失敗し,86年にはド・ゴール派のシラク首相との保革共存を余儀なくされた。2期目のミッテランは政治対立に超然とする国父のイメージを保つが,1930年代から大戦中にかけての右翼的な過去が暴露され,晩節を汚した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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