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ミタンニ

Mitanni 前2千年紀後半に北メソポタミアに勢力を持った国。支配層の中核はインド・アーリヤ系の民族であったと推定されているが,住民の大半はフルリ人であった。西のアララクと東のヌジから関係する行政経済文書が発掘されている。ミタンニの首都ワシュカンニの所在はいまだ不明で,ミタンニの歴史はその終末期しか明らかにされていない。前16~前15世紀の強国間の関係は,初めシリアをめぐるミタンニとエジプトとの覇権争いが主軸であったが,台頭するヒッタイトに対抗して,エジプトとの関係を同盟へと大転換した。その効果なくヒッタイトに領土を奪われ,さらに属国であったアッシリアの離反と強大化などがあって,前13世紀半ばには滅亡したと推定されている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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