ミシュトン戦争(ミシュトンせんそう)
メキシコ副王領が成立した6年後の1541年,メキシコ市北西のヌエバ・ガリシア地方で起こった一連のチチメカ人の反スペイン人蜂起。地方神トラトルの復活と楽園の再来を信じる千年王国運動の性格が濃かったが,同時に住民たちは武力抵抗に訴え,いくつもの山砦に立てこもって抵抗した。メキシコ副王みずからが出陣し,42年最後の抵抗拠点ミシュトン山を落としてやっと鎮圧した。チチメカ人の抵抗は,16世紀後半も続いた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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